ご挨拶

株式会社山一中央青果卸売市場は、昭和４２年に福島県の交通の要衝である郡山市に多くの地元生産者と買参人が集まり設立し、郡山経済圏６０万消費者への安定供給を目指し、爾来その責務を全うすべく努力を重ねて参りました。

昭和４５年、郡山市富久山町久保田地内の地方公設郡山市中央市場団地に入場し、平成１４年には新たに設備され開場した郡山市総合地方卸売市場に移転いたしました。お取引先は、郡山市とその周辺の生産者、出荷組合は云うに及ばず県内外の出荷団体からも多種多様な青果物が入荷されております。

設立以来５０年の歴史と実績により、各生産者、出荷団体より高い信頼を得ており、郡山経済圏における青果流通に一定の責任と役割を果たしているものと自負しております。

しかしながら、近年の青果物流通をとりまく環境は急激な変容を遂げております。農業人口の減少・高齢化に伴う生産力の低下、生産基盤の荒廃、大型店の拡大による消費動向・物流システム・食生活の変化、地球温暖化による青果物への影響、更には東日本大震災における東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う風評被害という現状の中で、まさに暗中模索の感でございます。

このような環境の中でこそ、初心に帰り誠心誠意顧客満足度を考え、地方青果市場本来の姿である地場農業の振興、消費者への安定供給をめざし、更には高度情報化時代に対応し顧客への情報サービスを展開し、２１世紀における郡山経済圏の青果物流通システムの一翼を担う覚悟でございます。

そして、持続可能な社会の実現を目指し、エネルギー問題をはじめとした環境問題への配慮にも注力していく所存にございます。

代表取締役岩崎　學